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管理栄養士コラム「冬の野菜~ほうれん草~」

管理栄養士コラム「冬の野菜~ほうれん草~」

今回も先月に引き続き冬が旬の野菜について。
今回は、ほうれん草をご紹介します。
ほうれん草は品種改良や施設栽培の導入等により作型が広がり、スーパーなどでは一年を通じて出回る野菜ですが、もともとは寒い気候を好む野菜です。寒さが増し、霜に当たると甘みが増しておいしくなります。
緑黄色野菜の代表格であるほうれん草。実は「健康」という花言葉があるのをご存知でしょうか。ほうれん草は栄養豊富で、現代人に不足しがちな栄養を多く含みます。栄養価が高く食べた人を健康にしてくれることから「健康」という花言葉がつけられたと言われています。
ほうれん草は、ビタミン類・ミネラル・食物繊維などをバランスよく含んでいます。その中でも特徴的な栄養素をご紹介します。

●βカロテンとビタミンA
β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わります。ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ったり、視力を維持したりする効能があります。
さらに、有害な活性酸素から身体を守る、抗酸化作用もあります。

●鉄分
赤血球を作る材料でもある鉄分は、貧血や冷え症の予防に効能があります。
妊娠中や授乳中の方は鉄分が不足しやすい傾向にあるため、積極的に摂っていただきたい栄養です。赤血球を作る鉄分と赤血球の形成を助ける葉酸、そして鉄の吸収を助けるビタミンⅭを同時に摂取できるのがほうれん草の特徴です。

ほうれん草は収穫時期により栄養価も異なり、冬採れのほうれん草は夏のものに比べ、栄養価が高くビタミンⅭの量はなんと約3倍にもなります。
旬に食べてこそ、本来の栄養やおいしさを味わえるのです!

★ほうれん草の選び方と調理のポイント
根元が大きく赤みが強いもの、葉先がピンっと張っていて葉肉が厚く緑色が濃いもの、根元に近い部分から葉が密集してボリュームのあるもの、茎が細くて短いものを選びましょう。
ほうれん草には「シュウ酸」というアクが含まれているため、茹でてから使うのが一般的ですが、ビタミンやミネラルなど水溶性の栄養が抜け出てしまうため、サッと短時間で茹でるのがおすすめです。

(たんぽぽ薬局管理栄養士 古川佳奈)

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