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管理栄養士コラム「在宅勤務による食生活の乱れ~その⑤タンパク質~」

管理栄養士コラム「在宅勤務による食生活の乱れ~その⑤タンパク質~」

前回に引き続き、今回もたんぱく質について取り上げます。
今回はお肉を中心に、たんぱく質を上手に摂る食べ方の工夫を紹介します。

《豚肉》
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。
ビタミンB1は効率よく糖質をエネルギーに変えるため、体を元気にし体内の乳酸などの疲労物質を貯まりにくくします。
ヒレやももなどは脂肪分が少ないですが、ロースやバラ肉には飽和脂肪酸が多いので、気になる方は脂身を取り除いて調理するのがおすすめです。
~食べ合わせのコツ~
にらやニンニクに含まれるアリシンはビタミンB1と結びつくことで体内に留まり、効果を持続させることができます。
ソテーやお鍋にすると合わせて食べることができます。

《牛肉》
牛肉は肉類の中でも鉄を多く含んでいます。また、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるので効率よく体のたんぱく質合成に利用できます。
牛肉のたんぱく質は調理による損失もほとんどなく吸収率も高いです。

《鶏肉》
鶏肉は牛肉や豚肉と比べて脂肪の少ないお肉です。皮なしにするとさらに脂質量は低下します。
鶏肉の脂肪は、牛肉や豚肉と比べると含まれる脂肪酸のバランスも良いです。
~調理のコツ~
鶏肉の水っぽさが気になるときは、
・片栗粉をまぶし下茹でしてから調理をする。
・塩をすり込んで数時間おき、しょうがやねぎ等の香味野菜でつくったしょうゆベースのタレに漬け込む。
をお勧めします。

次回はいよいよ本シリーズの最終回、肉類以外のたんぱく質を取り上げます。

(たんぽぽ薬局管理栄養士 浅野かさね)

※初回掲出時、れんこんに含まれるぬめり成分を「ムチン」と表記しておりましたが、「ムチン」は動物より分泌される粘質物一般を指すことから、当該箇所を削除いたしました。
(2021/12/7更新)

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