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管理栄養士コラム「春の食材~あさり~」

管理栄養士コラム「春の食材~あさり~」

まだまだ肌寒い風を感じますが、春の訪れを予感する日も増えてきました。寒暖の差が激しい春先は、疲労を強く感じる「春バテ」に特に注意が必要です。疲労回復に効果のある食材はいろいろありますが、今回は春が旬の「あさり」について紹介していきます。

 3~4月、9~10月と1年に2回旬のあるあさりは、吸い物やみそ汁などで親しまれています。特に春のあさりにはうまみ成分であるコハク酸がたくさん含まれているため、特有の美味しいだしをとることができます。栄養も豊富で、昔から貧血予防にはあさりと言われるほど鉄分が多く含まれていますが、それ以外に、赤いビタミンと呼ばれるビタミンB12もたっぷり含まれています。このビタミンB12には末梢神経と呼ばれる、身体中に情報を伝える役割を持った神経を正常に保つ働きがあり、眼精疲労や肩こりの解消に効果が期待できます。また、肝臓の働きを高めるとされているタウリンも多く含んでいるため、二日酔いの相棒にもなる頼もしい食材です。

★あさりの選び方と保存
 一般的には殻付きのあさりは口がしっかり閉じているものが良いとされていますが、殻の形も重要です。横幅が広めで、殻の厚みが薄いものは身が柔らかいあさりが多く、横幅が狭く厚みのある丸形のものは、歯ごたえがしっかりしているあさりが多いとされています。また、海水入りの密閉されたパック状態で売られているものをよく見かけますが、海水の白濁しているものは鮮度が低い可能性が高いので、なるべく透明度の高いものを選びましょう。
 保存する際は、海水程度の塩水に浸して冷蔵庫へ。冷凍する場合は、砂抜きをし、パッドなどに並べて急速冷凍しましょう。あさりは傷みやすい食材なので冷蔵では2~3日、冷凍では1ヶ月を目安に食べきるようにしましょう。

(たんぽぽ薬局管理栄養士 中村奈七美)

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