管理栄養士コラム「春の食材~新玉ねぎ~」

今回は「新玉ねぎ」を取り上げます。
新玉ねぎは普通の玉ねぎと違い、収穫したあと乾燥させずにすぐに出荷されます。
そのため、水分を多く含み、みずみずしい食感を楽しむことができます。
また普通の玉ねぎよりも甘みを感じ、そのままでも食べやすいことが特徴です。

★栄養素について
新玉ねぎには、硫化アリルやカリウムが多く含まれています。通年で見かける玉ねぎと栄養素の違いはそれほどありませんが、新玉ねぎには水分が多く含まれています。
硫化アリルは、血液をサラサラにする働きがあり、動脈硬化の予防が期待できます。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあるため、高血圧予防に役立ちます。

★選び方と保存
表面にツヤがあり、ずっしりと重みがあるものが、鮮度が良く中身が詰まっています。
また、表面に柔らかい部分があるものは中が痛んでいる可能性が高いので避けてくださいね。
1個ずつ新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

★調理方法
新玉ねぎに含まれる硫酸アリルは、水に溶けやすく、熱に弱い性質を持っているので、そのまま食べるのがおすすめです。
辛みが気になる場合は、空気にさらすことで栄養素を残しながら、辛みを抑えることができます。熱を通す場合は、軽く熱を通す程度にしましょう。
また、ビタミンB1を含む食材と一緒に摂ると、疲労回復効果が期待できます。
豚肉や大豆製品といったビタミンB1を多く含む食品と組み合わせて食べることがおすすめです。

管理栄養士 森田 えりか

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