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「ひと」や「しごと」を紹介。
たんぽぽ薬局の「おもい」を届けるメディアです。

患者さまと1on1で向き合うかかりつけ薬剤師の役割

T.U.
中川店
2017年入社 京都薬科大学卒業

たんぽぽ薬局では現在223名のかかりつけ薬剤師が活躍しています(2021年4月時点)。
薬の一元的・継続的管理はもちろん、一人ひとりの処方内容や食事・運動などの生活にも向き合い、ニーズに沿った相談に応じています。

かかりつけ薬剤師になるまでに準備してきたこと

最初の1~2年は総合病院門前で外来業務を経験することで、幅広く薬剤に関する知識を深めました。
2年目以降には高齢者施設などで医師の回診に同行し、患者さまと向き合う姿勢や聞き取り方など勉強させてもらいました。
かかりつけ薬剤師になるために必要な認定薬剤師の取得や地域活動の実績はたんぽぽ薬局がフォローしてくれました。

かかりつけ薬剤師になって変わったこと

気軽に相談していただけるよう、業務時は笑顔でいようと意識しています。
また、患者さまの専属薬剤師として他院併用薬、サプリメント、食事など、患者さまの生活に深くかかわるようになった分、より良い指導が求められるという責任感を感じています。

どのような患者さまとかかりつけの契約を結んでいるか

薬局の門前にある病院が透析を行っており、透析独自の用法・用量設定に不安のある方、数十種類の薬剤を服用されており飲み合わせに不安のある方を中心に声をかけています。
他にも在宅訪問している患者さまと信頼関係を結ぶことができ、かかりつけの指名につながったこともあります。

かかりつけでやりがいに感じたこと

血液検査の結果が悪く、落ち込みながら来局された患者さまに、食事などの見直し提案や薬剤の服用タイミングの再確認をしたところ、次回受診時には数値が良くなり、笑顔でありがとうと感謝の言葉をいただきました。
以降は日常生活のお話を積極的にして下さるようになりました。
患者さまに頼ってもらえるかかりつけ薬剤師になれたと嬉しく思い、やりがいを感じました。

かかりつけ薬剤師としてこころがけていること、求められる役割は

継続的に関わっているからこそ、患者さまの違和感(顔色、立ち上がり方など)に気づくことができます。「どうかされましたか?」とこちらから様子をうかがう機会にもつながり、いつでもこちらから寄り添うことをこころがけています。
また投薬したら終わりではなく、服薬期間中に電話で状態確認するようなフォローも必要な役割だと感じています。

かかりつけで今後どのように活躍していきたいか

かかりつけ薬剤師として薬のフォローだけでなく、健康サポート薬剤師の資格を取得して、栄養、食事、予防、介護などの知識に深みを持たせ、健康全般のフォローができる薬剤師を目指したいです。
また医師、看護師、ケアマネージャーなど他職種と連携をとりながら、地域包括ケアを支えるチームの一員として、一人ひとりのかかりつけ患者さまに寄り添っていきたいです。

患者さまと1on1で向き合うかかりつけ薬剤師の役割

私たちは患者さまとかかりつけの契約を結ぶことをゴールにしていません。
専属薬剤師として選んでくれた患者さまに「薬剤師たる仕事」をこころがけ、一人ひとりの生活や薬に向き合う1on1の対応を実施してより良い治療に貢献しています。
その結果「重複投薬・相互作用等防止加算」「服薬情報提供料」「服用薬剤調整支援料」などの評価にもつながっています。
かかりつけ患者さまからの相談を受けることや感謝されることで専属薬剤師であると実感し、かかりつけの意義とやりがいを感じることができます。