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たんぽぽ薬局の「おもい」を届けるメディアです。

求められる薬局・薬剤師のあり方とたんぽぽ薬局の取り組み(オンライン服薬指導)

薬剤師に求められる役割が変わってきている!

こんにちは。たんぽぽ薬局 人事採用担当の中谷です。

薬剤師に求められる仕事の役割は、「対物」から「対人」へと変わってきている中、医療業界、そして調剤薬局を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。

薬剤師を目指す薬学生の皆さんは、大学で「改正薬機法」のことを勉強されていると思います。

2020年、2021年、2022年と3段階で改正された内容が施行されます。

2021年8月からは「薬局の管理体制」や「コンプライアンス」についての規程のほか、「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の機能認定がスタートしました。

薬局が地域医療や高度医療にしっかり対応していくこと、かかりつけ薬局として、お薬を調剤して渡すだけではなく、「地域の人々の健康をサポートする薬局・薬剤師」として、患者さまと関わっていくことが期待されています。

新型コロナウイルスにより非接触・オンライン化が急速に進んだ!

皆さんもご存知の通り、新型コロナウイルスが猛威を振るっています。

コロナウイルスは、人々のコミュニケーションのあり方に大きな変化をもたらしました。特に医療業界でも、いかに人の流動を少なくするか、という観点から非接触での診療、つまり、「オンライン化」が急速に進むこととなりました。

その中でも、ITの活用による「オンライン服薬指導」は、新型コロナウイルスの影響による措置で2020年4月(0410対応)より急速に拡大。

2020年9月からは、正式に全国にオンライン服薬指導が解禁となりましたが、
薬機法に基づく2021年度までのルールには様々な制限・ハードルがあり、取り組みづらい環境でした。

しかし、2022年4月の診療報酬改定では大幅に規制が緩和され、以前までのルールと比べて、「初回でもオンライン服薬指導が可能」「服薬計画指導書の作成が不要」など、かなりハードルが低くなり、現場の薬剤師がオンライン服薬指導に取り組むチャンスとなりました。

医療業界は安定していると言われてはいますが、医療業界も薬剤師も、いわゆるこの「ニューノーマル(新常態)」と呼ばれる時代に、求められる薬局・薬剤師のあり方へと対応するため、ITへの投資も含めて柔軟に対応できる企業が生き残る時代に突入しています。

たんぽぽ薬局の取り組み

私たちたんぽぽ薬局のオンライン服薬指導の取り組み事例をご紹介します。

たんぽぽ薬局では、新型コロナウイルスが蔓延する以前の2018年から、戦略特区のみで認められていたオンライン服薬指導に先行して着手してきました。

その取り組みは、当時では全国的にも珍しいことであり、朝の情報番組などのメディアにも取り上げられるなど注目を集めることとなりました。


一例を挙げると、70歳代で過疎地の山間部に在住している患者さまで、冬は雪が深く、近隣に医療機関や薬局はなく、これまで、医療機関までバスで1時間以上かけて受診されていました。

オンライン服薬指導により、画面を通して、薬をお見せしたり質問したりとリラックスした雰囲気を作り、新型コロナウイルスの感染リスクを気にすることなく、落ち着いて医師や薬剤師の説明が受けられると大変喜ばれていました。

また、移動時間の短縮と送迎する家族のみなさまの負担の軽減、医療機関等での待ち時間もなくなり、ご本人・ご家族さまともに、喜んでいただいています。

その他にも、施設入居の患者さまだけではなく、介護施設スタッフの方との服薬指導による連携であったり、外出が困難な方への自宅での服薬指導などにも先取的に取り組み、オンラインで求められる服薬指導のあり方やノウハウを蓄積してきました。

「一人の”ヒト”」にしっかり向き合うことが大切!

このように、薬局・薬剤師に求められるあり方が「対物」から「対人」へと変わってきている中、そして、ITの活用といった時代の流れによって、これまで以上に「ヒトに向き合う」という姿勢が求められています。

たんぽぽ薬局では、高度薬剤師を育成する教育に力を入れる一方、患者さま一人ひとりに向き合うホスピタリティ(思いやり)の心を高めることを大切にしています。

地域の皆さまに愛され、地域の皆さまの健康をサポートするために、私たちたんぽぽ薬局は、これからも一人ひとりと向き合っていく姿勢を大切にしていきます。