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管理栄養士コラム「冬の野菜~ごぼう~」

管理栄養士コラム「冬の野菜~ごぼう~」

 冬が旬の野菜と言えば・・・何を思い浮かべますか?
白菜、かぶ、れんこん、春菊、長ねぎ、大根、ブロッコリーなどたくさんありますよね。
冬が旬の野菜には、お鍋に入れておいしい野菜や、おでんやお味噌汁の具にもいい野菜が揃っています。今回はその中から「ごぼう」を取り上げます。

 11月から1月にかけて旬のごぼうですが、実はごぼうをこんなに食べるのは日本だけってご存知ですか?(他の国では、木の根っこみたいなものを食べるの?という感覚だそうです。)そんなごぼうですが、腸の中をきれいにしてくれる食物繊維が豊富に含まれており、野菜の中でもトップクラスの含有量です。
ごぼうには不溶性食物繊維のセルロースとリグニン、水溶性食物繊維のイヌリンが含まれていいます。不溶性食物繊維とは水にとけない食物繊維のこと。胃や腸で水分を吸って膨らむため、満腹感を得やすくなります。他にも便を柔らかくしたり、腸の動きを活発にして便通を促すなどの効果が期待できます。水溶性食物繊維は、水にとける食物繊維のこと。糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えるはたらきがあります。他にも、脂肪の吸収を抑え血中コレステロール値を下げる効果もあります。便秘でお悩みの方、血糖値やコレステロール値が気になっている方にぜひ積極的に摂ってほしい食材です。

★ごぼうの選び方と保存
 かたくてひびの入っていないもの、ひげ根が多くないものを選びましょう。ごぼうは乾燥しやすいので、新鮮さや風味を保てる泥付きのものがおすすめです。またデコボコがなくまっすぐで、根元から先端にかけての太さに差が少ないものを選びましょう。ただし、太すぎるものは中に空洞の「す」が入っている場合があるので、ほどよい太さのものがよいです。泥付きごぼうは新聞紙に包んで冷暗所に保存が基本。洗ったらラップに包み、野菜室に保存して下さい。泥つきは2週間、洗いごぼうは1週間ぐらいを目安に使い切りましょう。

(たんぽぽ薬局管理栄養士 古川佳奈)

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