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管理栄養士コラム「冬の食材~たら~」

管理栄養士コラム「冬の食材~たら~」

今回は「たら」を取り上げます。

「たら」を漢字で表すと「鱈」と書きます。漢字の通り、雪の降る冬が旬の魚です。よく知られている「たら」には、マダラやスケトウダラが挙げられます。一般に「たら」というのはマダラのことを指し、低脂肪、高タンパク質で冬の鍋料理には欠かせない魚です。また、市販されている「たらこ」はマダラではなく、スケトウダラの卵です。スケトウダラは鮮度の低下が速いため、鮮魚としての利用は少なく、大部分がすり身に加工され、かまぼこなどの練製品の原料として使用されています。

★栄養素について

「たら」には豊富に栄養素が含まれており、高タンパクなだけでなく、ビタミンB1やB2、ビタミンDやビタミンB12が多く含まれています。ビタミンB1やB2は、糖質・脂質・タンパク質がエネルギーに変わるのを助けます。 成長の促進や皮膚、 髪、爪などの細胞の再生にも関わっています。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、ビタミンB12は、血液を生成する作用があり、貧血の予防にも良いと言われています。

★選び方と保存

選び方として、切り身は身に透明感があり、ほのかにピンクがかった色で弾力のあるものが鮮度が良いとされています。逆に、身が白く不透明なもの、皮が白っぽいものは鮮度が落ちている可能性があります。
保存は、生たらの場合は、軽く塩を振ったあと余分な水分を取り1切れずつラップし冷蔵庫に保存し、早めに使い切りましょう。冷凍保存する場合は、急速冷凍し、細胞組織を破壊しないようにしましょう。

★調理方法

「たら」に含まれるビタミンは、水溶性が多く水に溶けだす為、鍋や味噌汁にすることで効率よく摂取できます。鍋や味噌汁は、特に寒い季節に合っていて、体を温めながら栄養を摂ることができます。また、ムニエルやバター蒸しなどの油やバターを使用する調理方法は、ビタミンDの吸収を高めます。アサリや小松菜など、カルシウムを多く含む食材と一緒に摂ることで、カルシウムとビタミンDが相互に効果を高め、骨を丈夫にするだけでなく、骨粗鬆症の予防にも繋がります。

脂質が少なく低エネルギーで、柔らかく食べやすいので、いろいろな料理に加えてみてはいかがでしょうか。

管理栄養士委員会 花井優佳

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