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管理栄養士コラム「冬の食材~みかん~」

管理栄養士コラム「冬の食材~みかん~」

今回は「みかん」を取り上げます。

寒くなるとこたつでみかんが食べたくなりますよね。一般に「みかん」と言われている代表的なみかんは温州みかんと言い、皮が薄く、むきやすく、食べやすいのが特徴です。冬の代表的な果実ですが、品種改良やハウス栽培が進んでいるため、夏から翌春にかけて長い期間食べることのできる果実になりました。

★栄養素について

温州みかんにはビタミンCやクエン酸、ペクチンなどが豊富に含まれています。ビタミンCは肌荒れや風邪予防に良いといわれており、ペクチンは糖分の吸収を抑制する働きがあるため、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。さらに、腸のぜん動運動を促進し、お通じを改善してくれます。クエン酸には疲労回復の効果が期待できます。

★保存方法

みかんは風通しがよく、湿度がやや高く涼しい場所が保存に適しています。箱で購入した場合は、腐ったみかんがあれば廃棄し、ふたを開けたまま保存します。また、つぶれやすい下のみかんから食べるようにしましょう。

★食べ方

みかんは85%以上が水分で、ビタミンCが豊富ですが、熱に弱いので、皮をむいてそのまま食べることで効率良く摂取することができます。また、焼くことによって、糖度が上がり、甘く感じやすくなります。食物繊維が加熱により小さい分子となり、吸収しやすくもなります。

★みかんの白い筋は取った方がいい?

みかんの白い筋は「アルベト」といい、果肉全体にバランスよく栄養や水分をいきわたらせる役割を持っています。

白い筋には豊富な食物繊維が含まれており、食物繊維には整腸効果の他、血糖値の上昇を防ぐ作用や血液中のコレステロール濃度を低下させる作用があります。薄皮にはペクチンという食物繊維が含まれており、便秘予防の効果が期待でき、白いスジと薄皮の両方にはヘスペリジンというフラボノイドが含まれています。フラボノイドはポリフェノールの一種で、高血圧や動脈硬化の予防に良いとされています。

このようなことから、風味や食感が苦手な方もいるとは思いますが、白い筋や薄皮にも栄養が含まれているため、取らずに食べてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士委員会 花井優佳

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