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管理栄養士コラム「冬の食材~れんこん~」

管理栄養士コラム「冬の食材~れんこん~」

今回は「れんこん」を取り上げます。
れんこんはきんぴらや煮物、天ぷらや炒め物など幅広い調理法があり、家庭料理でなじみのある食材となっています。おせち料理にも使われ、穴が開いていることから「先が見通せる」ものとして縁起物とされています。
1年を通して手に入りやすいれんこんですが、秋から冬にかけて旬の時期をむかえます。特に12月に最盛期を迎え、この時期のれんこんは粘りと甘みが強くなります。

★栄養素について
れんこんはビタミンCや食物繊維、ポリフェノールが多く含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせない栄養素で、シミや肌荒れの防止に役立ちます。
れんこんに含まれる食物繊維は不溶性のものが多く、水分を吸収して膨らむことで腸を刺激し便通を促します。
ポリフェノールの一種であるタンニンは、れんこんを切ったときに黒く褐変する原因になりますが、抗酸化作用があるため活性酸素の働きを抑制します。老化防止や、動脈硬化の予防にも効果が期待できます。

★選び方と保存
新鮮なれんこんは水分を多く含んでいるため、手に持ったときにずっしりと重みがあるものを選びましょう。
また、表面にツヤがあり傷がついてないものを選ぶのもポイントです。カットされた状態のものであれば、切り口が変色していないものを選びましょう。
保存方法については、れんこんは乾燥を嫌うため切ったものは空気に触れないようラップで包み、野菜室で保管します。一節そのままの場合は湿らせた新聞紙で包み、ポリ袋に入れ野菜室で保管します。
また、れんこんは冷凍しておくと1ヵ月ほど日持ちします。皮をむいて好みの大きさに切り、酢水にさらした後水気を拭き取ってチャック付きの保存袋に入れ、冷凍庫で保管します。

★調理方法
れんこんは切り口が褐変しやすいため、カットした後は水にさらしてアク抜きをしましょう。サラダやちらし寿司など、れんこんの色を白く保ちたい場合は酢水を使うのがおすすめです。
また、れんこんは切り方によって食感が変わる食材です。輪切りや乱切りにしたものを煮物にするとホクホクとした食感に、薄くスライスしたものを炒め物やサラダにするとシャキシャキした食感を楽しめます。すりおろしてお好み焼きのように焼くと、モチモチした食感にもなります。いつもと違う食感を楽しみたいときは、切り方や調理法を変えてみるのもいいですね。

管理栄養士委員会 吉崎百華

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