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管理栄養士コラム「秋の食材~いちじく~」

管理栄養士コラム「秋の食材~いちじく~」

今回は「いちじく」を取り上げます。
いちじくの旬は年に2回で、6~7月が収穫時期の夏果専用種と、8~10月が収穫時期の秋果専用種があります。違いとしては、夏が旬のいちじくの方が大きいのが特徴で、秋が旬のいちじくの方が甘みがあるのが特徴です。夏が旬のイメージはあまりないかもしれませんが、秋のいちじくと食べ比べてみるのもいいですね。
いちじくは漢字で「無花果」と書き、その名の通り花を咲かせません。実の内側が空洞の袋状になっており、その内側に小さな花をたくさんつけます。つまり、私たちが口にしているつぶつぶの部分がいちじくの花にあたります。

★栄養素について
いちじくには食物繊維、鉄分、カリウム、カルシウムが含まれています。食物繊維は水溶性と不溶性がありますが、いちじくは両方の食物繊維を含んでいます。中でも、水溶性食物繊維である「ペクチン」は、便を柔らかくして腸の蠕動運動を活発にする効能や、善玉菌の餌にもなって乳酸菌を増やし、腸内環境を整えるはたらきがあります。

★選び方
色が濃く、ハリがあり、傷が無いものを選びましょう。いちじくは熟すとおしりの部分がぱっくりと割れる特徴があります。裂け目ができ初め、中が見えているくらいがベストなタイミングです。果物の中には、バナナなどの追熟できるものもありますが、いちじくは追熟できない部類に入るので、購入する際は食べごろかどうか見分けるようにしましょう。

★保存方法
<冷蔵保存>保存期間:2~3日
表面の水気をふき取って1個ずつペーパータオルで包みます。重ならないように保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

<冷凍保存> 保存期間:1か月
皮のまま水洗いしペーパータオルなどで水気を拭き取ってラップに包み、保存袋に入れて保存します。食べる際は凍ったまま、おしりに薄く十字の切れ目を入れます。切れ目に流水を当て、手でこすると皮が剥けます。5分ほど置いたあとに切って食べます。そのまま食べるとシャリシャリとした食感で、さらに5分ほど置くとコンポートのような柔らかい食感になります。

★調理方法
いちじくの表面には細かい毛がありますが、塩で表面をこすって洗えばそのまま食べることができます。皮をとって食べる場合は、いちじくのヘタを曲がっている方向と逆側に剥いていきます。
硬くて食べにくい未熟ないちじくは、砂糖・ワイン・レモン汁などと一緒に煮詰めてコンポートにして食べるのもおすすめです。

管理栄養士委員会 對中幸

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