管理栄養士コラム「冬の食材~小松菜~」

今回は「小松菜」を取り上げます。
ほうれん草と見た目がよく似ていますが、小松菜はクセのない味わいで含まれている栄養素も異なります。
小松菜は1年中流通していますが、旬を迎える冬の時期は葉の緑色が濃くなり食味もよくなります。寒さに強く、霜にあたると甘みが増して美味しくなります。

★栄養素について 
小松菜には、カルシウム、鉄、ビタミンC、β-カロテン、食物繊維などさまざまな栄養素が含まれています。
・カルシウム
小松菜のカルシウム含有量はほうれん草の約3倍です。カルシウムは健康で丈夫な骨を作るのに欠かせないミネラルです。きのこや魚に含まれるビタミンDと一緒に摂取することでカルシウムの吸収率がよくなります。
・鉄分
小松菜は葉物野菜の中で鉄分の含有量が多いと言われています。鉄分が多いイメージのあるほうれん草よりも多く含まれています。鉄分の吸収をよくする肉や魚などの動物性のたんぱく質と一緒に摂るのがおすすめです。

★選び方と保存
芯が太くて葉が厚く、色が鮮やかなものを選びましょう。葉の形が丸みを帯び、触ってみて柔らかいものを選ぶと筋っぽくないのでおすすめです。
キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて立てて冷蔵庫に保存します。立てて保存することでみずみずしさを保つことができます。

★調理方法
小松菜には水に溶けやすい栄養素を多く含むため、茹でる場合は短時間で済ませましょう。煮汁ごと食べられる調理法にすることで水に溶けた栄養素もムダなく摂ることができます。また、小松菜はアクがないので下茹でする必要がなく生で食べることができます。サラダとして食べることで熱に弱いビタミンCなどの栄養素を逃さず摂ることができるのでおすすめです。生で食べる場合は根本をしっかりと洗うようにしましょう。

管理栄養士 細江 歩未

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