管理栄養士コラム「秋の食材~さつまいも~」

今回は「さつまいも」を取り上げます。
さつまいもは9月から12月頃が旬の食材です。1600年ごろ、中国から日本にやってきました。琉球(今の沖縄県)から薩摩(今の鹿児島県)に伝わったので、「さつまいも」と呼ばれています。当時は、唐いも(からいも)や甘藷(かんしょ)と呼ばれていたそうです。

★栄養素について
さつまいもには食物繊維、ビタミンC、カリウム、ビタミンE、カルシウムなどが豊富に含まれています。また、さつまいもには「ヤラピン」が含まれています。ヤラピンとは、加熱していないさつまいもを切った際に出てくる白い液体の成分です。排泄を助け、便秘を防ぐ働きがあります。

★選び方
①色:表面につやがあり色が均一できれいなものを選びましょう。表面がデコボコしておらず、傷が少ないものがおすすめです。一部が黒く変色しているものは収穫されてから時間が経ち、苦みがある場合があるので避けましょう。
②形:ラグビーボールのようなふっくらとした形のものを選びましょう。品種により太さはいろいろありますが、ずっしり重みのあるものがおすすめです。

★保存方法
<常温保存>さつまいもは寒さに弱く5℃以下になると低温障害を起こしてしまうので、新聞紙やキッチンペーパーなどに包んで冷暗所で保存しましょう。適温は10~15℃で、18℃を超えると発芽してしまうので注意しましょう。夏場に冷蔵庫に入れる際は、新聞紙などで包みポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。保存期間の目安は、約1ヶ月です。

<冷凍保存>カットした場合は冷凍庫での長期保存が可能です。水にさらしたあと、水気をよく拭き取り、保存袋などに入れて冷凍保存します。保存期間の目安は、約1ヶ月です。

★調理方法
じっくり加熱すると、さつまいもに含まれるでんぷんが糖に変わるため甘みが増します。約
70℃前後の温度で変化するので、弱火で30分ほどかけて加熱するとより甘くなります。また、皮には抗酸化作用のあるアントシアニンやクロロゲン酸が含まれているので、皮も一緒に食べるのがおすすめです!

管理栄養士委員会 對中幸

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