管理栄養士コラム「秋の食材~しいたけ~」

今回は「しいたけ」を取り上げます。
しいたけには、一般的に「生しいたけ」と「干ししいたけ」の2種類があります。また、独特の香り成分「レンチオニン」が含まれているのが特徴です。

★栄養素について 
しいたけには様々な栄養素が含まれていますが、特にビタミンD、食物繊維、ビタミンB1・B2が豊富です。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨の健康をサポートします。食物繊維は、腸内環境の改善や便秘解消に良いといわれています。また、ビタミンB1は疲労回復に役立ち、ビタミンB2は体内の代謝をサポートします。
なかでも、ビタミンDは干ししいたけに多く含まれています。これは、しいたけに含まれるエルゴステロールという成分が紫外線を浴びることでビタミンDに変化するためです。

★選び方と保存
生しいたけを選ぶ際は、軸が太く、カサが開きすぎてない、ふっくらと肉厚なものを選びましょう。干ししいたけは、肉厚な「どんこ」と、肉薄な「こうしん」の2つに大きく分けられます。煮物など、食感を味わいたいときはどんこ、ちらし寿司や炒めものなど細く切って調理するときはこうしんを選ぶと良いでしょう。
保存する際は、生しいたけの場合、キッチンペーパーで包み、ポリ袋や保存容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。冷凍庫で保存する際は、石づきを落とし、カサと軸に分けてポリ袋に入れて保存しましょう。石づきとは、軸の先端にある黒い部分のことです。干ししいたけの場合は、開封後すぐに密閉袋に入れ、日の当たらない湿気の少ない場所で保存します。

★調理方法
生しいたけを下ごしらえする際は、カサ、軸、石づきに切り分けます。カサの部分は天ぷらや煮物料理などに、軸は出汁として活用したり、みじん切りにして使うのがおススメです。また、洗うと風味が損なわれてしまうため、そのまま調理するようにしましょう。汚れが付着している場合は、濡れたキッチンペーパーで拭き取ると良いですよ。


管理栄養士 森田 えりか

一覧へ戻る