管理栄養士コラム「冬の食材~キウイ~」

今回は「キウイ」を取り上げます。
キウイには多様な品種がありますが、果肉が緑色のグリーンキウイと、果肉が黄色のゴールドキウイが大半を占めています。グリーンキウイは酸味と甘みのバランスがとれたさっぱりとした風味で、食感は少し固くシャキシャキしています。ゴールドキウイは甘みが強く酸味は控えめで、食感はグリーンキウイに比べてやわらかく、口当たりがなめらかです。

★栄養素について 
キウイには、ビタミンC、カリウム、食物繊維、葉酸など、様々な栄養素が含まれています。また、キウイにはアクチニジンという酵素が含まれ、たんぱく質を分解する働きがあります。
ビタミンCは抗酸化作用や免疫機能の維持、疲労感の軽減などに役立つとされています。カリウムはナトリウムの排泄を促進するため高血圧の予防に、葉酸は貧血予防や動脈硬化の予防につながると言われています。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、便秘解消や腸内環境の改善にはどちらも必要ですが、キウイには両方の食物繊維が含まれています。

★選び方と保存
表面がきれいで弾力があり、シワや傷がないものを選びましょう。
グリーンキウイは、新鮮なものは産毛が均一にびっしり生え揃っています。一方、ゴールドキウイは産毛が少ないため皮の状態を確認し、なめらかでツヤのあるものを選びましょう。
保存する際は、固くてまだ熟していないものは常温で保存し、追熟させましょう。食べ頃になったものは、乾燥しないようポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。

★調理方法
果肉だけでなく皮にも栄養素が多く含まれており、皮ごと食べることもできます。食べる前によく洗い、産毛が気になる場合は、タオルやスポンジで軽くこすると食べやすくなります。皮の食感が気になる方には、皮が薄くて産毛も少ないゴールドキウイの方が、グリーンキウイより食べやすいのでおすすめです。
キウイを食べると口の中がピリピリすることがありますが、これはアクチニジンが原因の一つと考えられています。牛乳やヨーグルトと一緒に食べると、刺激を和らげることができます。

管理栄養士 浅井 美吹

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